那須塩原市には豊かな自然を生かしたログハウスの住宅が多く建てられています。木の温もりを感じられる暮らしは魅力的ですが、同時に木材ならではのメンテナンスが欠かせません。特に外壁塗装は家全体の耐久性に直結するため、適切な塗装が住まいの寿命を大きく左右します。今回は那須塩原市の気候に合ったログハウス塗装の考え方と具体的な工程について解説します。

目次

1　ログハウス塗装の重要性
2　那須塩原市の気候とメンテナンス周期
3　塗装前に行う状態確認
4　下地処理の工程
5　ログハウスに適した塗料の種類
6　実際の塗装工程
7　仕上がり後のメンテナンス方法
8　まとめ

1　ログハウス塗装の重要性

ログハウスは木材そのものが外壁となるため、紫外線や雨風の影響を直接受ける住宅です。塗膜が劣化すると色褪せが進むだけではなく、木材の含水率が高まり腐食や割れの原因となります。定期的な塗装は美観維持だけでなく家そのものの寿命を延ばす大切な作業です。

※メンテナンスを怠ると、写真の様に腐食が発生するリスクが高まります。

2　那須塩原市の気候とメンテナンス周期

那須塩原市は冬季の寒暖差が大きく、積雪や乾燥が木材へ負荷を与えます。また標高の高い地域では紫外線量も多く、ログ材の表面が傷みやすい環境です。そのため一般的には五年から七年の周期で塗装メンテナンスを行うと安心です。日当たりの強い面は早めに退色する場合もあるため定期的な目視確認が推奨されます。

※写真は屋根の一部に落ち葉等が溜まり、同時に雨水もため込んでしまい雨漏りになっておりました。定期的にログハウスを確認すると、様々な問題が発見出来ます。

3　塗装前に行う状態確認

塗装前には現在の劣化状況を確認します。
①退色の進行度合い
②木材の割れやささくれの有無
③旧塗膜の剥がれや粉化の状態
④カビや藻の付着の有無
これらを確認することで、必要な下地処理や塗料の選定が変わってきます。

※写真はウッドデッキの手摺部です。デッキ部は雨ざらしになることが多い為、他の箇所より痛みの進行が速いことが多いです。

4　下地処理の工程

ログハウスの塗装では下地処理が品質を大きく左右します。
①高圧洗浄で木材表面の汚れやカビを洗浄する
②乾燥時間を十分に確保する
③必要に応じてサンダーで表面を研磨し吸い込みを整える
④割れがある場合は専用のコーキング材で補修する

この下地処理を丁寧に行うことで塗料の密着と仕上がりの均一性が高まります。

5　ログハウスに適した塗料の種類

ログハウスでは木材の呼吸を妨げない浸透型塗料が多く採用されます。
浸透型塗料は木目を生かす自然な風合いが特徴で、木材内部まで染み込み防腐や防カビ効果を発揮します。
造膜型塗料は膜を形成するため保護力は高いものの、木の質感を強く残したい場合は浸透型が選ばれることが多いです。
色味はナチュラル系から濃色まで幅広く選べ、那須塩原市の景観に調和しやすいブラウン系が人気です。

6　実際の塗装工程

充分に乾燥した下地に対して塗装工程を進めていきます。

ポイントとしては
①一回目の塗装で木材への浸透を促し、防腐成分をしっかり吸収させる
②乾燥後に二回目の塗装を行い、色の深みと耐候性を高める
③必要に応じて三回目を仕上げとして行う場合もある

ログハウスは丸太の角度や重なりが多いため、細部まで均一に塗る職人の技術が重要です。

7　仕上がり後のメンテナンス方法

塗装後も一年に一度程度の点検が推奨されます。
軒下や日陰の部分はカビが出やすいため早期発見が大切です。
暑い季節と寒い季節の湿度差により割れが生じる場合があるため、細かな補修を行うことで全体の持ちを向上させられます。
表面の退色が見られた場合は早めの再塗装が家を長く守るポイントです。

8　まとめ

自然の温もりと存在感を持つログハウスは、丁寧な塗装メンテナンスによってその魅力を長く維持できます。那須塩原市の気候は木材にとっては過酷な一面もあるため、定期的な点検と適切な塗装が欠かせません。美しい木目と住み心地の良さを守るためにも、専門知識を持つ業者への相談をおすすめします。

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