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スタッフブログ
【セメント瓦の塗装工程を紹介｜Y様邸】
2025年11月17日(月)
セメント瓦の塗装工程を紹介します
セメント瓦は、適切なタイミングで塗装を行うことで、美観を維持しつつ防水性も回復できる屋根材です。今回は、Y様邸で実施したセメント瓦屋根の塗装工程をご紹介します。
1. 現地調査｜劣化状況の確認
弊社ではドローンの調査をメインで実施しておりますが、屋根に登れる勾配の場合は屋根に登って状態を確認しています。その際に見るべきポイントは以下の通りです。
①色あせの有無
一番分かり易い劣化の判断です。変退色(色あせ）は、美観の低下だけでなく、紫外線によって塗膜が劣化してきているサインです。中々見ることが出来ない屋根は、先ずは色あせが無いかを確認します。
②コケ・藻の付着
防水性が低下してくると、瓦に水や砂埃が溜まりやすく藻やコケが発生しやすくなります。
③ひび割れの有無
ひびがあると、そこから雨水が侵入しやすくなり、雨漏りに繋がるリスクが高まります。発見次第、瓦の交換や補修が必要です。
上記ポイントを確認した上で、お見積りをご提案となります。お客様のご自宅に合わせたベストと思われる補修方法をご提案いたします。
2. 高圧洗浄｜古い汚れを徹底除去
長年の汚れ、コケやカビ、劣化した塗膜を高圧洗浄でしっかり洗い落とします。
ここでしっかり洗浄しないと、後の塗装の密着に影響するため、とても重要な工程です。
屋根はとても滑りやすい為、下から上に向かって洗浄を行います。足元が滑らなくなったことを確認しながら洗浄を行うのがポイントです。安全にきれいにが弊社のモットーです！
3. 下地処理（ケレン・補修）
洗浄後に、
①板金部分のケレン作業
②ひび割れ補修（必要な場合）
などを行います。
セメント瓦は細かいクラックが出やすいので、この工程でしっかり補修します。
※今回は、瓦の割れが著しい部分がありましたので、約10枚程度差し替えを行いました。
4. 下塗り｜専用シーラーで吸い込みを抑える
セメント瓦は素材が塗料を吸い込みやすいため、専用の下塗り材（シーラー）をたっぷり塗布します。
下塗りを丁寧に行うことで、上塗り材の密着と耐久性が大きく変わります。
※今回はアステックペイントのサーモテックシーラーを使用。下塗り材自体に遮熱機能が付いており、より遮熱効果を高める効果があります。
5. 中塗り｜色と保護性能をつける
下塗りの後は中塗り工程へ。
使用する塗料は一般的にシリコン塗料またはフッ素塗料など耐久性の高いものを選びます。
ここで屋根の色がしっかり出てきます。
6. 上塗り｜仕上げの2回目塗装
最後に上塗りを行い、仕上げます。
中塗りと合わせて2回塗りすることで、
①色ムラのない仕上がり
②高い耐候性
③防水性の向上
を実現します。
※今回の現場は日当たりが非常に良いロケーションでしたので、上塗材も遮熱機能が付いたアステックペイントのスーパーシャネツサーモフッ素を使用しました。上塗り後は瓦に艶と輝きが戻って来て、Y様からも「新築に戻ったみたい」とお褒めの言葉を頂きました。
7. 最終確認・清掃
施工後、仕上がりの状態を細かく確認し、周囲の清掃を行ったら完了です。
まとめ
セメント瓦は、適切なタイミングで塗装することで長く住まいを守ることができます。
那須塩原市周辺は寒暖差が大きいため、特に屋根の劣化が進みやすい地域です。
定期的な点検とメンテナンスをおすすめします！
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ブログ執筆者
株式会社とちのき塗装テック 店長
長谷川 崇
一級建築施工管理技士、一級土木施工管理技士、外装劣化診断士、カラーコーディネーター スタンダード
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