那須塩原市・大田原市に多いサイディング外壁について外壁材の特徴や劣化の症状等をご紹介いたします。

 

サイディング外壁の特徴

サイディング外壁は、内容成分の80%がセメント、残りの20%が繊維質や増量材で構成された建材です。

意匠性に優れ、施工性にも優れているため、非常に人気の建材になります。しかし、主成分がセメントでできているため、素材自体に防水性がありません。表面に施されている塗装の防水性が切れてしまうと、サイディングボードに水がしみこみ、様々な劣化を引き起こしてしまいます。

また、サイディングとサイディングの継ぎ目には、シーリングが施されています。サイディングの表面は塗装が施されていますが、継ぎ目の部分には塗装がされておらず、セメントがむき出しになっている状態です。このシーリングも紫外線があたると5年ほどで劣化してしまうため、塗装する際には一緒にメンテナンスしなければなりません。(3.1)

 

サイディング外壁のメンテナンス

新築の場合は、工場出荷時に塗装が施されています。その時の塗装された材料によって、メンテナンス時期が異なります。

一般的に多い塗装が、アクリル樹脂塗装です。このアクリル樹脂塗装は、5年～7年で防水性が切れてしまうため、塗装によるメンテナンスが必要になります。

メンテナンスの時期を迎えると、ひび割れや凍害、反り等の様々な劣化につながります。劣化初期の段階ですと、補修・塗装で済みますが、劣化を放置する時間が長くなると、サイディングボードの交換が必要になります。また、外壁材だけでなく、躯体を痛めてしまう要因となります。(3.2)

 

 

 

サイディング外壁の見積の注意点

下塗材の選定

サイディング外壁はシーラーやプライマーといった下塗材になります。サイディングに対応していない下塗材を塗ってしまう、または下塗材を施工しないと、剥がれの原因となります。

見積書に下塗材の材料名が記載されているかどうか確認してください。(3.3)

 

シーリング施工の有無

シーリングのメンテナンスは、1棟あたり20万円前後かかる場合もあります。塗装工事の費用を抑えるために、シーリング工事を行わない、または部分補修で行う業者もいますので、注意が必要です。施工してすぐはきれいに見えるかもしれませんが、シーリングの部分からひび割れてしまう原因となります。

工事の記載がない見積書や施工内容の詳細がないものは、注意してください。(3.4)

 

サイディング外壁の劣化症状

チョーキング

塗膜を構成する樹脂と顔料のうち、色を付ける役割の顔料が表面に浮き出てしまっている状態です。ガードレールを触ると白い粉がつくのと同じ現象です。

顔料が表面に浮き出てしまっているため、塗膜自体は少しずつ隙間が空いてしまいます。防水性が切れてしまっているサインです。(3.5)

 

反り

塗膜の防水性が切れ、サイディングボードが水の吸収・乾燥を繰り返すことで、少しずつ反りが発生してしまいます。軽微なものであればビス止めで補修できますが、反りが大きくなると、割れてしまう可能性があります。また、台風等の横殴りの雨の際に、隙間から水が侵入してしまいます。(3.6)

 

 

ひび割れ

塗膜が劣化し、サイディングボードが水を吸収し、冬場の寒い時期にサイディングボードの内部で水が凍結し、体積が膨張することで、ひび割れが発生しています。

幅0.3㎜以下のひび割れはヘアークラックと呼ばれ、水の表面張力によりひび割れの内部に水は侵入しません。

しかし、幅0.3㎜を超えると、毛細管現象により水がひび割れ内部へ侵入してしまいます。(3.7)

 

 

凍害

塗膜が劣化し、サイディングボードが水を吸収し、冬場の寒い時期にサイディングボードの内部で水の凍結(体積が膨張)を繰り返すことで、凍害が発生します。サイディングボードの表面がボソボソになり、塗装する際には、補修が必要になります。劣化が激しい場合には、塗装ができなくなってしまうため、ボードの交換工事が必要になります。(3.8)

 

カビ・苔の発生

湿気がたまりやすい北面等に多く見られる劣化症状です。外壁材が常に湿気を含んでいる状態ですので、防水性が切れているサインでもあります。

また、カビ・苔は根から根酸を排出します。サイディングボードは主成分がセメント、つまりアルカリ性ですので、酸と塩基が反応することで外壁材を傷めてしまう要因となります。

塗装する際には、きちんと除去してから塗装します。(3.9)

 

 

シーリングのひび割れ

シーリングには、サイディングの揺れに対応できるように可塑剤が含まれています。この可塑剤の寿命が5年ほどといわれています。シーリングは劣化すると、ひび割れたり痩せたりしてしまうため、そこから水が侵入する原因となります。(3.10)

 

 

サイディング外壁の外壁塗装

クリヤー塗装

最近のサイディングは、意匠性に優れたものが多いため、クリヤー塗装を希望される方も増えています。

一般的に塗装を行うと、塗りつぶしになってしまうため、色分けはできてももとの意匠性を再現することはできません。そこで、色をつけないクリヤー塗装で、現在のデザインを変えることなくメンテナンスすることができます。

しかし、サイディングボードの劣化が進んでしまうと、クリヤー塗装ができない場合がございます。クリヤー塗装を行う際には、早めのメンテナンスを行ってください。(3.11)

 

塗り分け塗装

塗装する際には、上下の色分けや縦にラインをいれる色分け等様々な塗り分け方法がございます。

最近は、黒やこげ茶といった濃い色で、1色で仕上げる塗装も人気です。

もちろん「今の色が気に入っているから、今に近い色で」という方もいらっしゃいます。

プロタイムズ那須塩原店では、外壁の2色までの塗り分けは無料で行っていますので、ご安心ください。また、色をがらっと変えたいけれどイメージがわかない、という方には、カラーシミュレーションをおすすめしております。ぜひご活用ください。(3.12)

 

 

目地分け塗装

タイル調のサイディング外壁の皆様、塗装で目地分けができることをご存知でしょうか。既存のデザインは、表面の色と目地部分の色が分かれているものも存在します。

塗装で目地分けを行う場合は、目地の色で中塗り・上塗りを行い、最後に表面の色を短い毛のローラーで表面のみ塗装する工法があります。

一般的な塗装より費用はかかりますが、立体感のある仕上がりになります。(3.13)

 

 

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公共工事がメインでしたが、現在は戸建て住宅の外壁塗装や屋根塗装も行っています。現在、50名を超える自社塗装職人、国家資格塗装技能士を有する工事会社です。

 

マナーにこだわり、塗装品質にこだわり、過去に福島県内で12,000件を超える塗装リフォームを行ってきました。ひとつひとつの工事工程を丁寧に、そして、手作りで創り上げる世界に１つしかない作品としてお客様の予測を超える外装リフォーム工事にしてまいります。

「全ての仕事の先にあるのは、お客様の笑顔。」という理念を大切にして、これからも福島県塗装実績No.1企業としての誇りを胸に、多くの人々に喜んでいただけるよう精進して参ります。

 

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